数式の美術館

Masaki Kato

BUTA-NO KAKUNI EQUATION

2020
Work

豚の角煮方程式(BUTA-NO KAKUNI EQUATION)-4人分-

数式の美術館とは

私が制作した数式を用いたメディアアート作品群を「数式の美術館」と呼んでいる。

「数式の美術館」は、ダ・ヴィンチに代表されるルネサンス期のように、芸術と科学の垣根がない社会を実現するために生まれた。
ガリレオ ・ガリレイは「自然という書物は数学の言葉で書かれている」と言った。芸術家が絵筆などを使って美しい自然の風景を描くように、数学者や物理学者は数字や文字を使って我々の世界を美しい数式で表現する。

「あらゆるモノを数式で表現する」を目標に、数式で表現される美しい世界の一端を味わえるような作品を制作している。

また、「数式の美術館」の名を冠したSNSアカウント(TikTok, Instagram, Twitter)で、作品を発表している。

豚の角煮方程式。豚の角煮のカロリー(エネルギー)と作り方を数式で表現しました。

この作品はエネルギー保存則と、豚の角煮の作り方をできるだけシンプルに表現しようとした作品です。

ある料理の総カロリーの計算は、その料理に使われている各材料ごとのカロリーを足し合わせることによって計算されます。

そのような単純な足し合わせができる物理学的な背景には、全ての反応において、エネルギーが保存しなければいけない(エネルギー保存則)の考え方があります。

物理学の一般的な法則が、身近な料理にも結びついていることを知ってもらえれば幸いです。

また、料理の作り方を文章や映像で表現するよりも、もっとシンプルな形で料理を表現しようとしました。数式でどんな材料が必要かだけのみを示しています。

Buta-no Kakuni Equation No.1
Buta-no Kakuni Equation No.2