人間の量子化 Quantization of Humans
数式の美術館とは
私が制作した数式を用いたメディアアート作品群を「数式の美術館」と呼んでいる。このプロジェクトは「芸術と科学の垣根がない社会を実現する」ために生まれ、ガリレオ・ガリレイの「自然という書物は数学の言葉で書かれている」という言葉から着想を得ている。「あらゆるモノを数式で表現する」ことを目標とし、SNSアカウント(TikTok、Instagram、Twitter)で作品を発表している。
sin, cosの数式で似顔絵を描く
三角関数の波を用いて人物の似顔絵を描画するプロジェクト。
コンセプト
量子力学の観点から「全ての人類は境界が曖昧な波である」という仮説に基づく作品。年齢、性別、障がい、人種、民族、宗教、経済状態といった要因による人類の分断を、すべての物質が波の性質を持つという量子力学の原理を用いて、人間をsin, cosの波の単純な重ね合わせに変換することで解決しようと試みた。
100人の人間の「波」をアーカイブし、ペンプロッターを用いてボールペンで紙に出力した。量子力学の「観測によって実在が確定する」という性質に基づき、鑑賞者が作品を観測した時のみ、ランダムにアーカイブされた波がディスプレイに出現する仕組みになっている。
制作プロセス
- 写真を撮影しモノクロに変換
- 画像データを解析し数式を作成(暗い部分は波が密に、明るい部分は疎になるようサンプリングし、離散フーリエ変換を実行)
- 0〜2πの範囲でグラフを作成
- ペンプロッター(Axidraw V3)で紙に出力
- カメラで顔を検知した時のみ、100人のアーカイブをディスプレイにランダム表示
ProcessingおよびopenFrameworksで開発した自作ソフトウェアを使用。openCVライブラリでウェブカメラの顔認識機能を実装している。
記録写真

















